シュールなお髭とパンとチーズと…
ダリ回顧展に行って来た。もうすぐ終わっちゃうから今日行かないと!って思い立った。せっかく入場券ももらったんだしね。
それにしても平日なのにすごい混み混み!!入館に15分かかってしまいました~。そんでもって、館内もギュウギュウ。人の流れがよどんでて、壁に沿って絵を見るなら3時間くらいはかかりそうでした。全然動かないんだもん。なので、観終わったら一度後ろに出て、ススッと前の方に入って行って次の絵を観るって感じでまわりました。
ダリは非合理性を有形化して描く自らの描画方法を「偏執狂的批判的方法」と称し、多重イメージなどを駆使しながら超現実を描いた人。その曲がりくねった奇妙な夢のような世界は、見る者を不思議な感覚にさせる。ダリは奇人変人だというイメージがあるけど、それ以上に、天才(奇人)を演じる天才的パフォーマーだったみたい。(もちろん父親との確執や、死への恐怖、異性へのコンプレックスなど小さな頃から精神的に多少歪んでいたことは確かだろうけど…。)つまり、自分を演出することに長けていたのだ。彼は彼が生まれる前に亡くなった兄と同じ名前を付けられ、自分と同じ名前が刻まれた墓石を見て育った。このことが彼の心理形成に大きく影響したようで、自己の存在証明を常に追い求めるようになる。それが激しい自己顕示欲に変わり、「天才であること」を演じるために、様々な作品と奇行を残したという。
自分を演じ、内面を見せようとしない、見せたくない。この思いはダリの好きな食べ物にも通じているようだ。ダリにとって食べ物とは欠かせないものだった。超写実的に描かれたパン。そこには食べ物への徹底的な執着が見られる。(私もパンをはじめとして食べ物大好きですが)デフォルメされた自画像とともに焼けたベーコンを書き入れちゃう心理はわかりません。
彼は形がしっかりとしているもの、特に硬い殻で守られているものが好きだった。貝や卵、蟹などの甲殻類。彼もこの食べ物と同じように硬い鎧で傷つきやすい心を守っていたのかもしれませんね。
でも、ある時期からぐにゃりと曲がった形がしっかりしていない時計を描くようになる。左の絵は【記憶の固執の崩壊】。彼は最新の科学であった、原子物理、量子力学や生物学に興味を持ったようで、それを題材とした作品がいくつもある。 原子の崩壊とかDNA螺旋とかね。ぐにゃりと曲がった〈やわらかい時計〉。 アインシュタインの相対性理論による時空のゆがみを表現しているとか。やわらかい時計は、夕飯の溶けたカマンベールチーズに発想を得たという。外殻がある形のはっきりとしたものが好きだったダリが、時計を溶けたチーズのようにぐにゃりと曲げてしまった。永久に続く時間というものが、自分にとっては柔らかく形を変える、不安定ではかないものとして感じられたんじゃないかな。
…なんてえらそうに言ってますが、以前「美の巨人たち」で観たことを思い出しながら書きました。美術史に以前はまって授業を取りまくっていましたが、やっぱり美術史っておもしろいZE。
まあ、単にダリはパンとチーズが好きだったんじゃないの?だっておいしいもんね、この組み合わせ♪
それにしても、髭をあんなに尖らせて自己主張しちゃうお茶目なダリが好き。
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コメント
やっとみつけましたw
私もダリ展いったよ!
なんか混んでてよくわからんかったけど
あなたの解説つきでみたかったわw
投稿: さとこ | 2007年1月21日 (日) 01時22分
うおっ。お久しぶり。
さとこ様のブログ(?)も読ませてもらうわ。
美術館には是非お誘い下さい。
特にルネサンス期は、ヤヴァイですよ。
グフフ
今度、現代アートの個展とかも精力的に行きたいと思ってるので是非いっしょに行こうZ!
投稿: ミャコ | 2007年1月21日 (日) 01時36分